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高知ツーリング その3 [ツーリング]

すでに汗だく。足摺スカイラインの終点近くにあった『足摺テルメ』というホテルでひとっ風呂浴びました。
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地中海風のきれいな造作。国民宿舎のひとつだそうです。サウナ後の水風呂が少しぬるいのと、露天風呂が狭いのが少し残念ですが、海を見下ろす展望はなかなかのもの。

さっぱりしたら足摺岬を後にして、一路高知市…を通り過ぎて、香南市の赤岡という町へ。
この旅のメインイベント、『土佐赤岡絵金まつり』!
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絵金とは、幕末に土佐で活動した絵師・弘瀬金蔵の別名。土佐藩家老・桐間家の御用絵師に取り立てられましたが贋作事件に巻き込まれて失脚。高知城下を追放されて赤岡に移り住み、町絵師としての活動を開始します。特に歌舞伎の芝居絵屏風に傑作が数多く残されており、今でも毎年7月3週の週末には街頭で芝居絵屏風を披露する『絵金まつり』が開催されています。
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どんな絵かというと
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とにかく、愛憎入り乱れる歌舞伎を生々しく描いたエログロの嵐。
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『源平布引滝 松波検校琵琶の段』
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右の琵琶法師は実の娘が尋問に苦しむ中、自らの身分を悟られまいと苦悩しながら音曲を披露。

『伊達競阿国戯場 累』
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殺された姉の祟りで醜く変わり果てた女は、美しい遊女への嫉妬でついに狂う。

『花衣いろは縁起 鷲の段』
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大鷲に長男を奪われ狂乱する夫婦。

『蝶花形名歌島台 小坂部館』
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家督争いに決着を付けるべく、2人の少年に真剣を渡す。亡兄の忘れ形見には名刀を、自らの血を引く孫には鈍刀を…。

『忠心二度目清書 寺岡切腹』
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題材は忠臣蔵。仇討の成功と大石父子を報告し、位牌を差し出す。どう見ても男根ですが位牌です。こういうユーモアも絵金ならではの醍醐味。

『播州皿屋敷 鉄山下屋敷』
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井戸に捨てられたお菊が皿を「いちまい、にまい…」と数える有名な怪談です。絵はお菊が家老の兄弟に責め殺されるシーン。後方には怨霊と化したお菊が兄弟を祟り殺す姿が。異時同図法というやつです。

『義経千本桜 堀川館』
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鎌倉方の追手の大将、土佐の坊の首を引きちぎる武蔵坊弁慶。なんとパワフルな。


人情と情欲と暴力の入り乱れる世界!
絵金まつりを訪れるのは去年に続いて2回目ですが、この独特の雰囲気はたまりません。

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