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給炭艦『室戸』 [艦名ツーリング]

四国ツーリングの振り返りです。

給炭艦『室戸』
竣工: 1918年12月7日
基準排水量: 8,215t
水線長: 105.2m
速力: 12.5kt
兵装: 12cm単装砲×2
IJN_collier_MUROTO_in_1932.jpg

日本は第一次世界大戦に参戦し世界各地に艦隊を派遣しました。同時に石炭その他の物資を運ぶ船の需要も急激に高まったのですが、世界的な船不足により傭船料は高騰。バカ高い金を払って民間船を雇うよりも、いっそ海軍専用船を建造して運用した方が安いのでは?ということで造られたのが『室戸』型2隻の給炭艦です。

時代は昭和に移って1932年。第1次上海事変に際して医療設備を設置し実質的に「病院船」となったわけですが、病院船籍の登録には万国赤十字の登録、船体の白色塗装、非武装化などが必要となります。さらに軍需物資の輸送も禁止されてしまうため、あえて病院船とはせず運送船籍のまま運用されました。
正式に病院船として認められていないため、軍事攻撃に晒されるリスクは抱えたままです。

太平洋戦争がはじまると連合艦隊に付随して南方へ進出。シンガポール・蘭印方面での病院船任務・補給任務に就き「室戸病院」と呼ばれました。

1944年の10月21日にカタ916船団に編成され鹿児島から沖縄に向け出港。翌22日に奄美大島北方で米潜『シードッグ』に雷撃され沈没しました。


由来となったのは高知県の室戸岬。
DSC_1081.JPG
修行中の空海がこの地で悟りを得たとか。確かに空と海だけがある土地でした。



★艦船踏破実績
7隻 27,959t

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